日本のキャッシュレス化は世界でも遅れていることはよく言われています。
実際に少し前の資料を見ると、日本のキャッシュレス決済比率は「2割弱」。
引用 : 「経済産業省 キャッシュレスビジョン」
今は色々と政治的な問題で国交が悪くなっている韓国。
2015年時点で9割がキャッシュレス化。日本と全然違います。
日本では日本円の信用が高いこともあるために、キャッシュレス化が全然進まない状態。
推進施策として、各種Payがありますが、この前の7payのセキュリティ問題でまた後退したような印象が強いですね。二段階認証おじさんは今思い出しても面白いです。
そして、10月から始まったキャッシュレスポイント還元も、正直、いまいち効果が見えていないような印象です。
そもそも、個人商店にいってもそもそも導入されていないところも多いですからね。
ここからは私見になりますが、そもそもこの10月からの施策について色々と思うのは、国が掲げる今回の目的って何?ってのがわかりにくいことでしょうか。
- 消費税増税
- 軽減税率導入
- キャッシュレス決済によるポイント還元
これらの施策が一度に始まった感があり、結局、キャッシュレスを目指しているように見えて、実は消費税増税のインパクトをあやふやにしようという印象が強いのが正直なところ…。
本当にキャッシュレス推進もやるなら、もっと過去の成功事例のようなことをするべきだったのではないかとすら思います。
成功事例として印象が強いのは「ETC導入」の施策でしょうか。
ETCの普及が一気に進んだ背景には、ETC導入キャンペーンが大々的に行われ、導入するメリットがはっきりと見えたことが大きかったのではないかと思います。
キャッシュレス化を進めるための施策・案
じゃあ、キャッシュレスを加速化させるためには…と考えると、やはりキャッシュレス決済をするメリットをもっとわかりやすくインパクトを持たせる必要があったのではないかと思います。
例えば今回の消費増税なんかはいいタイミングだったはずなんですが、案として
- 現金決済は「消費税10%」。
- キャッシュレス決済は「消費税8% or 9%」
といったように、わかりやすい効果を提示すれば、誰でもキャッシュレス決済にしようと考えるはずだと思います。特にそれがこれからずっと続くとなれば、現金決済をする限り、ずっと損になるわけですので。
お店側も、お客がキャッシュレス決済をできないと困るという状況になれば、キャッシュレス化の仕組みを導入せざるを得なくなり、進むはず。
それを国として補助金で後押しするような形を取るべきだったのでは?と思いますね。
何かを劇的に変えるためには劇薬を投入する形にしないと、結局進まないんでしょうね。
(もちろん、単純にこういうことをするわけにはいかないということもあるとは思いますが…)
今の国の施策を見ると、結局、中途半端感がすごいですよね。
キャッシュレス導入をさせるとしても、来年には補助は打ち切り。
こんなんでは到底進む気もしないですが…。