■ 薬屋のひとりごと 猫猫の後宮謎解き手帳 (6)
ようやく6巻が発売。
5巻の最後では、神事で事故によるお偉いさんの暗殺が行われることを察知した猫猫(マオマオ)が止めに走るところで終わってしまったので…。
本当にいいところで終わったので続きが気になっていただけに、楽しみにしてました。
6巻の前半はその暗殺事件の阻止と事件の推理編ですが、マオマオが宮中に戻った4~5巻で起きた出来事や事件が全部(…というわけではないですが、主だった出来事の多くが)、実はその暗殺事件につながっていたという伏線回収が見事でした。
- 神事を司る礼部の長官の突然の死亡
- 食料庫の小火(ボヤ)騒ぎと祭具の盗難
- 彫金細工師が亡くなったことによる遺言の解決
- 薬に詳しい謎の女官の登場
- 後宮教室
一見、バラバラで関連していな出来事のようでしたが、まさかこのあたりの出来事がほとんど関係しているとは、予想もしていませんでした。
結局、今回の暗殺の黒幕の1人である女官も、死んだように見せかけて実は生きていた…という驚きの展開でしたので、これで終わりではなく、またいつか仕掛けてくるんだろうな…という感じです。
それにしても…、
後宮にいた時に、阿多(アードゥオ)妃の言動から、当時の皇帝の子供と阿多妃の子供の入れ替えの可能性を考えて、かつ壬氏(ジンシ)が阿多妃と似ているという点から、てっきり正体にうすうす感づいているのかと思いきや、実は神事の中心人物で暗殺対象だった壬氏を見て、
「何者なんだよこいつ。」
とか言っちゃうあたり、やっぱり当時のその推測は捨てているんでしょうかね。
6巻の後半は、李白と白鈴(パイリン)の話で、事件とは関係しない話ですが、こちらはこちらで面白そうです…が、またいいところで次巻に続く…という展開。
また次巻が楽しみです。