※ 思いっきりネタバレありです。
DLCで追加された新シナリオ、「Shadows of Rose」。
今回はプレー感想編。
シナリオをプレーしてみて、色々とこうじゃないかという推測についても書いてみようと思います。
感想
正直、かなり面白かったですが、本編に比べて、かなりグロ+ホラー要素が強いです。
本編だと、ドナ編がホラー、モロー編がグロ…と分かれていましたが、今回は両方の要素が融合した形です。
ホラーも正直、本編よりも怖かったイメージが強いですし。
本編のときもそうでしたが、本編に続きこのDLCでも、ベネヴィエント邸はどれだけのトラウマを生んでいるのやら…と。
そのホラー要素も、TPS視点なので多少マシかなとも思えました。
これをFPS視点でやったら、とんでもない怖さになる可能性がありますね…(苦笑)
あとは、特異菌の力で敵の動きを一定時間鈍らせる…というのも面白かったです。
限られた力の回数をどこで使っていくかというのも作戦になると思いますので、かなり戦略性も出てくるのではないでしょうか。
それほど難しくはないですが、謎解き要素もありますし、これぞバイオハザードという感じがしました。
ただ、場所によっては、どう進んでいいのかがわかりにくかったりと、若干初見殺しが多いなという点はありました。沼る要素は結構ありますね。
ただ、トータル的に見てもかなりいい作品だったのではないかと思います。
ミランダの目的と行動
今回の話、正直、ミランダの目的を考えると、なぜこんなストーリーなのかがイマイチわからなかった部分があります。
ミランダの目的は、「エヴァの器とするために、ローズの力を封じて捕らえること」。
そのために、「自分で力を捨てるよう導き、浄化結晶で力を捨てさせる」ことを達成できればいいはず。
…となると、現実世界で実験室に連れてきて、菌根の世界にいざなった時点でいくらでもなんとでもなったはずなんですよね。
さらに言えば、ドミトレスク城の時点で、仮面の侯爵のくだり抜きで、浄化結晶を渡せば済んだはず…。
現実の世界に干渉できるほどの力を持っているのだから、菌根の中の世界であれば、さらになんでもできたはずなんですが…。
そう考えると、あの偽物の浄化結晶を渡すくだりが意味不明かなと思いました。
個人的にストーリーの概要はまだしも、ストーリー展開は謎が多いです。
結果、エブリンに妨害され、イーサンに妨害され、封じたローズの力もローズが取り戻してしまい、ミランダは負けてしまったわけで…。
まあ、他の考え方をするとすれば、ローズが菌根の世界を来た際に、イーサンがミランダを妨害していた…だから、文字くらいしか援護ができなかった…ということも考えられます。
その結果、ミランダもあまり干渉できなかったと。
そもそも、本物のローズに対して、仮面の侯爵も、影のローズと同じ試練を行っているのも意味不明ですよね。
単純に、本物のローズの場合は、他の影のローズのように殺すのではなく、ローズを捕まえてそのままミランダのところへ連れていっているのかもしれませんが…。
そもそも本当のローズであれば、さっさと浄化結晶を渡して力を奪い、捕まえればいいはずなんですが、変な感じです。
そう考えると…
- ミランダが仮面の侯爵にローズの捕獲を完全に任せていた
- 仮面の侯爵が自分の欲望を優先してミランダの命を無視した
- 仮面の侯爵がそもそもミランダのその目的を知らず(聞かされておらず)、与えられた自分の任務を優先した
- ミランダ自身がイーサンに妨害を受けるなどで、デュークに命令やコントロールができなかった
あたりのどれかということなんでしょうか。
本人の執念から考えて、手放しで何もしていないとは思えないので、イーサンに妨害されていてなかなかローズに接触できなかったというところが妥当な感じがしますね。
仮面の侯爵とデューク
今回の菌根の世界で一番気になった存在は、デュークだと考えられる仮面の侯爵。
ただ、明らかに性格が違いすぎます。
最初は謎でしたが、中に出てくるドキュメントを読み解けば、何となくこうかな?と思えました。
まず菌根の世界について・・・
器がない状態では、菌根の記録から、特定の人物の記憶だけを取り出すということは難しい。(ノイズだらけ)
そのために、ローズという優れた器が必要だった・・・と。本編時点からミランダがローズに固執していたことから、これは前々からわかっていたんでしょうね。
そして、復元については・・・
人間の復元には成功したが、
「顔面の欠損」「嗜虐性が強く歪んだ人格」「何故か見覚えのある風体」・・・。
この復元した人間というのは、、シャドウズ・オブ・ローズに登場する仮面の公爵のことを指しているんでしょうね。
「見覚えのある風体」「嗜虐性が強く歪んだ人格」は当てはまりますし、「顔面の欠損」も仮面を付けていることから当てはまりそうです。
実際、仮面の公爵の手記には…
「仮面の下の顔が崩れているように…」とあることから、顔面の欠損があると。
そして、「誰かをいたぶり惨たらしい姿を見たい…」という嗜虐性の高い性格。
このことから間違いはなさそうです。
だからこそ、本編のデュークとは全く違う性格になっているんでしょうね。
だとしても、本編で登場したデュークについての謎は何も解けていないです。
結局全くの別人だということしかわからないままです。
ただ、菌根の中にいることからも、過去にすでに死んでいる人物という可能性は高いのではないかと考えられますね。もしくは、ローズのように特別な能力を持っていたりするのでしょうか?
そもそも本編登場時のデュークは、生きていたんでしょうか?それともイーサンのようにカビ人間だったのでしょうか。おそらく後者のような気はしていますが…。
もし今後の続編で、現実世界にまた登場することになれば、謎は解ける日が来るのかもしれません。