Cou氏の徒然日記

ほのぼの日記ブログです。

IT業界の現場

IT技術者が足りない?需要増大、大型開発案件山積…新3Kの業界イメージで志望者減も
http://biz-journal.jp/2014/06/post_5239.html
 
自分もIT関係の仕事をしていますが、忙しいというのはまさにその通りです。
もちろん、それは部署や業務内容によるため、必ずしもというわけではないでしょうけども…。
 
特に製品の開発・保守をしていると、日程通りに進めばいいですが、ほとんどの場合は予定通りに進みません。
その要因として経験したことがあるケースは次のようなもの。
・上流工程の設計で検討漏れがあるため、テストで問題が起きる。
・詳細設計がしっかりしていないため、組合せ時にインターフェース不良が多発。
・そもそもコーディングの品質が悪い。
・テストケースの検討が不十分であり、最終テストで手戻り。
特に、最終テストをすり抜けて、製品出荷後、顧客先で問題が発生すると、さらにひどいことになります。
 
自分のチームの場合、保守と開発の両方を請け負っていますので、その場合は、例え次のバージョンの開発を行っていても、開発(の一部、状況によっては全部)を止めて、保守対応や品質向上を行なうことになり、開発がさらに遅れることになります。
しかも、修正版を出すことになれば、日程もシビアですし、類似見直しやデグレードをしていないかの確認、問題が起きた機能によってはテスト(評価)環境の手配など、それを大至急調整するなど、また顧客向けの説明用資料の作成など、やらないといけないことは多岐にわたります。
(もちろんそれ以上に、修正版対応の費用がかかること顧客信用が堕ちることの方がダメージが大きいですが…。)
 
 1件だけでも大変なので、複数件問題が重なったはもう地獄です。
…もちろん、開発時にきちんと設計・実装・テストしなかった、自分たちの作業のほうに問題があるんですが…。
 
実際に、今年の1~3月開発の遅れで大忙し…。
そして、今年のGW明けには複数の不良対策対応に追われて大忙し。
 
現実的には、技術の習得とかそういう余裕もなく、ただひたすら資料の作成、問題点の説明、失敗の分析…などなど。
結局、プログラミングスキルよりも、OfficeWordExcelPowerPoint)などのソフトウェアを使用して、他人に説明するための分かりやすい資料を作成する、いわゆる文書作成スキルのほうが要求されたりと…。
そういう現場を経験すると、思い描いていた現場と実際の現場とのギャップが大きすぎて、嫌になる人は嫌になってしまうのかもしれません。
さらに、もしそれがサービス残業を強いられる現場だと、なおさらですね。
(自分のところはサービス残業は厳格に禁止されており、上長もしっかりしているのでありがたいです。)
 
自分も一番楽しいのは、製品を作っている時なんですが、今の立場になってからは、資料の確認や問い合わせの調査・回答などで、実際にプログラミングをするということはほぼなくなってしまいました。
ただがむしゃらにプログラミングをするだけでよかった頃が、一番仕事が楽しかった時期かもしれません。
 
…なので、今、この仕事をしていて楽しいか?と質問されれば、確実に楽しめてはいないでしょうね…。
…これからはずっと上と下の板挟みになる中間管理職ですし…。
 
…とはいえ、仕事は仕事ですし、何かしら自分でテーマを探していくしかないです。
別に勉強することは嫌いではないですので。