ずっと問題になっていた大学入学共通テストの記述問題の件…。
ついに…というかようやく導入見送り(延期)が発表されました。
これらのことから、再来年(令和3(2021)年)1月実施の大学入学共通テストにおける記述式問題の導入については、受験生の不安を払拭し、安心して受験できる体制を早急に整えることは現時点において困難であり、記述式問題は実施せず、導入見送りを判断をいたしました。
もちろん、試験できちんと実力を測ることは重要です。
そのために、センター試験という大学共通一次試験があるわけです。
そこで、単純なマークシートによる回答方式だけではなく、記述式の力も測定できるようにすることは重要かもしれません。
でも、採点者による不公平性や、民間委託による回答の事前通知など…共通テストとしては受け入れられない壁がまだまだある状態です。
この状態のまま無理やり進めても、絶対にうまくいくわけがないと思います。
例えば、情報処理技術者試験や司法試験など、国家資格のような決められた枠組みを作ることで、それが標準だ!というようにしない限り、無理だと思うんですよね。
もちろん、資格試験と違い、大学入学試験であるため、人数も違うと思いますし、採点にかけられる時間もさらに厳しいと思いますし、同じようには実現できないかもしれません。
正直なところ、共通テストはあくまでマーク式、記述は二次試験側…と今までの通りでも悪くはないと思うんですよね。
もしくは、英語の民間試験化のように、数検や日本語検定などを使うといったことのほうが現実的のような気がします。
何はともあれ、やるならやるで、無理に通そうという考えはやめてほしいですね。
改善ではなく悪化するだけ、受験生が困惑するだけだと思いますので。