今週のお題「読書の秋」
■ エンバンメイズ
かなり前ですが、ちょろっと読んで、面白かったんですが、当時、単行本が売り切れで手に入らず、そのまま読まずじまいだったんですが…。
最近、何か面白いマンガがないかなと探していて、中古で全巻セットがあったので思い切って購入。
全6巻なので、さほど長くないですので、一気読みしてしまいました。
ストーリーですが…
主人公は「迷路の悪魔」と呼ばれる「烏丸煌(からすまこう)」というダーツのプロのお話。
ただ、この世界でのダーツのプロというのは、ダーツボードの狙ったところに自由自在にダーツを当てられるのは当たり前。
なので、通常のルールだと、半永久的に180点(20のトリプルに3投で、60×3で180点)を叩き出せる人ばかり。
全ての矢をブルや20のトリプルに当てるのは朝飯前という実力者がはびこる世界で、そこで開かれるダーツ対決で莫大な賞金や命を賭けて戦うという世界です。
対決に出てくる選手は、全てそれが最低限できるレベルの選手ばかり。そのうえで、心理戦でダーツ対決をしていくというストーリーです。
ダーツルールでライアーゲームをやるような感じですね。
- 円盤=ダーツボード
- メイズ=迷路
という意味でしょうね。
この心理戦がまた面白いんですよね。
例えば、初戦のルールは、単純なスコアを競うルール。
8ラウンド終了時点で点数が高いほうが勝ち。同点の場合は、点差がつくまでずっと続けるというルール。
負けた相手は「1000万+(点数×100)円」を勝者に支払うという賭け内容。
単純に考えると、8ラウンドで取れる点数は「180(点) × 8(ラウンド) = 1440(点)」なので、1000万を除けば、せいぜい15万円程度…という感じになりますが…。
当然、お互いに180点を取るのは朝飯前。
決着が簡単につくわけもなく、ずっと続いていくわけで…。
もともとのルールでは8ラウンドの勝負なのに、気が付けば、700ラウンドとかでも決着がつかず。
最後はとある心理戦により、1億円で相手が試合放棄して勝ち(1億円で試合を終わらせる権利を得る)ことに…。
そんな内容から分かる通り、主人公はダークヒーローのような立ち位置ですね。
イメージ的には、麻雀漫画「むこうぶち」の傀のようなイメージです。
あと、試合とかではカッコよかったりするのに、それ以外では結構ポンコツなところもあるのがよかったりします。
全6巻と短く、結構面白いマンガなので、オススメです。
「アンタのいる『そこ』、
そこが『行き止まり(デッドエンド)』だ!」