つい先日、映画「変な家」のロードショーが開始。
早速見に行ってきました。
※ ネタバレありです。
マンガのほうはこの前、3巻が出ました。
最近は本屋に行っても、「変な家」の文庫やマンガをよく見かけますし、こんなに早く映画化されるとは思っていなかったので、人気ってすごいんですかね。
以下、映画を見た感想です。
映画は、「良かった!」と思う部分と「うーーーん…」と思う部分が両方ありました。
◆ 主人公の職業
主人公は、マンガではオカルトライターでしたが、映画ではユーチューバー。
性別も男に変更されていますが、ヒロインがきちんと居ますので、この変更はありかなと思いますね。
◆ 主人公の性格
そして、マンガでは自ら動くことがなかった(受動的だった)主人公も、映画ではユーチューバーということで、結構積極的に動くところ(能動的なところ)がよかったかなと。
◆ 間取りの再現
実際に、この作品の中で出てくる3つの間取りもきちんとそのまま出てきて、かつ最初(東京の家)と最後(片渕家本家)はきちんと再現されており、特に片渕家本家のほうは俯瞰視点もあるのがよかったです。
例の隠し通路もきちんと再現されていますが…実際に再現されたセットで見ると…
和室(1)・(2)と和室(3)・(4)の部屋の大きさが明らかに違いすぎますので、
小説やマンガの時はそれほど違和感が内容に描かれていましたが…、現実では絶対構造に気づきそうですよね。
1件目のほうも家に入って間取りを確認するシーンがあり、実際にリアルで見るとこんな感じなんだなというところも力が入っていて良かったです。
◆ 全体的な内容
最初はミステリー感が強かったですが、要所要所でホラー感が強くなってきて、最後は完全にホラー展開。
バイオハザード4の最初の村みたいな感じになってました。
正気を失った人たちの描写、特に不気味は仮面をつけているため、不気味さや怖さはダイレクトでしたが…最後の展開はちょっと…という感じでしたね。
特に片渕家の間取りの秘密の導き方が唐突すぎでした。
正直、従兄弟の事件をうまく織り交ぜて、そこから推理していくという原作やマンガのような進め方をしてほしかったです。
最後に猟銃を向けられる部分も、無駄に長くて、結局…という感じが否めませんでした。
引っ張りすぎかつ、なぜさっさと発砲しないのかという違和感しかなかったです。
それにしても、「呪い」というのはうまい説明をしていましたね。
人が何かにすがることは別に悪いことではないと思いますが、度を越して盲信していき洗脳状態に陥ってしまう…これが本当に恐ろしい。
それが「呪い」なんでしょうね。
宗教でも何でも、ほどほどであればいいんですが、周りの言うことを聞かず、周りに迷惑をかけるようになってしまったら、それこそ「呪い」に縛られてしまっているということになりますね。
個人的には面白かったですし、これはぜひ「変な絵」や「変な家2」の映像化には期待したいです。