先日の森会長の「女性がたくさんいる理事会は時間かかる」という女性蔑視発言。
それが世界中で大きな波紋を呼んでいます。
当人もここまで大きな問題になるとは思っていなかったのではないかと考えていたんだと思いますが、慌てて謝罪会見を開いた感があり、記者に逆ギレする始末。
この会見について見ましたが、結局何をしたかったのかわからない会見でした。
冒頭で話しましたとか、あなたはどう思いますか?と記者に逆に聞き返したり、明らかに反省や謝罪の意思がなかったですからね。
周りも諌めようとか思わなかったんですかね。
それに、本人が謝罪する気がないなら、謝罪会見自体を開かないほうがよかったですし、そもそも本人が謝罪会見を意味を理解していないなら、教えてあげるべきでしたね・・・。
謝罪会見を開いたという事実だけで、謝罪会見でしっかり釈明、反省の意を伝えられたというミッションは何一つ達成できていません。
本人が謝罪会見の今回の意図・目的を理解しているとはとても言い難いです。
日本は・・・日本に限らず世界もですが、平成という30年間の間でかなり変わってきています。
私が子供の頃は、学校でも普通に体罰(もちろん常識的な教育的な範囲で)がありました。
教科書を忘れれば、先生に怒られて廊下に立たされたり、正座させられたり、宿題が増えたり。そういったことが普通に当たり前だという時代がありました。
でも、今はそんなことは絶対に許されないといった風潮が至極普通な状態になっています。
全員が全員ではないですが、一部に男尊女卑が無意識下に生まれているのも、日本の古き悪しき風潮が残ってきた影響であると考えられます。
実際にはどうかわかりませんが、森会長については、その考え方が無意識化なのか残っていて、それが出てしまったのかなと。
別に人間なんですから、失言などの失敗は誰にだってありますし、失敗したら真摯に謝罪すればいいだけです。
だからこそ謝罪会見を開いたはずなのに、五輪をまとめてきた立場の世界に通用するトップ、リーダーがこういうことになってしまうのは、本当に残念ですね。
まあこうなったのも、周りにイエスマンしかいなかったとか、意見を言ってくれる人がいなかったとか、自分を注意してくれる人がいなかったから・・・だから自分の考え方を改める機会がなかったのかなとも考えられます。
絶対的な権力を持ってしまったからこそ、逆にこういったことになってしまったかもしれないのは不幸なのかもしれないですね。
当人としては、あの謝罪会見で幕引きをはかったつもりなのかもしれませんが、結果的により悪化しています。
女性蔑視発言で失敗し、謝罪会見で失敗。
この失敗の連続で、トップとしての器が問われる状況になっています。
個人的には、会長という役職を退いてでも責任を取るくらいの対応は必要だと思います。
本当に東京五輪を成功させるという意思を持っているのであれば、別に会長という役職でなくても、やれることはいくらでもあるはずですね。
それでも「会長」という立場に本当にこだわる、つまり権力にしがみつくのであれば、その時こそ本当に「老害」という存在になってしまうのではないかと思います。