■ダンガンロンパ (DANGANRONPA)
※ ネタバレありです。
事件の謎を解いていくアドベンチャーゲームで、逆転裁判と似たようなイメージのゲームです。
ただ、逆転裁判はじっくり考えて矛盾を導くスタイルに対して、こちらは、アクション性や制限時間以内に矛盾を突いていくアクション要素の強いスタイルです。
個人的に、かなり前に一度ダンガンロンパの序盤だけやった記憶があるんですが、それ以降やっていないので、改めてここでやってみようかなと思い、購入。
アニメもゲームも実質ノータッチなので、かなり楽しみでした。
テーマは「希望 vs 絶望」。
内容は…
「超高校級」と呼ばれる能力を持った生徒ばかりが集まる「希望ケ峰学園」(高校)で、学園に閉じ込められた15人の生徒たちが、学園からの脱出と学園の謎を解き明かしていく
というストーリーです。
主人公たちは、希望ケ峰学園の入学の日に校舎へ入ったときに意識を失い、気がついたら、主人公は机で突っ伏していたという状態。
エントランスへ向かうと、そこには他の生徒達の姿。
そして、そこに黒幕(?)の「モノクマ」が登場。
生徒たちを閉じ込めた黒幕から「学園内での期限のない共同生活」を言い渡され、学園の外に出たければ、同級生の誰かを殺害、しかも他の人に犯人だとバレないようにしないといけない…ということが説明されます。
「学園から外に出たければ、仲間を殺せ!」という非常な条件。
当然、最初のうちはそんな仲間を殺すような非常識なことが起こることはなかったですが、モノクマから殺人の動機を与えられることで、殺人事件が発生してしまいます。
殺人事件が発生して死体が発見されると、一定時間の操作のあとに学級裁判で犯人探しが行われる…という流れ。
このゲームの面白いところは、通常のほのぼのとした学園生活(…最初だけですが…)と、学園内の事件を捜査して、推理して犯人を見つけるという2つのパートがあることでしょうね。
一人ひとりキャラ設定が濃く、普通の学園生活ストーリーでも面白いのに、そのキャラが殺し合いをするというところもまた面白い設定です。
一見メインキャラからな?と思ったキャラがまっさきに死んでしまうというのも個人的には衝撃でした。
ヒロインでパートナーかと思いきや…いきなり死んでしまったのは衝撃でしたので。
血はショッキングピンクになっているのもいいですね。
ホントの血だと描写問題が出てしまうのをうまく回避している感じで。
捜査パートも情報は盛りだくさんで、かなり面白かったです。
個人的には、学級裁判に向かうこのエレベーターのシーンが好きだったり。
ストーリーが進むと人数が減っていきますが、エレベーターのシーンで最初に比べて人数が減ったなぁ…と実感しますので。
それもきっと狙いなんでしょうね。
逆転裁判も、円形の場所で議論を交わすというのも面白いです。
議論も、矛盾点(の言葉)に対して、矛盾を導くキーワードの言弾(ことだま)をトリガーに詰めて、矛盾点を撃ち抜く…というスタイルがすごく好きです。
そして、最後は「クライマックス推理」。
マンガ形式で描かれている事件の全貌を、抜けているマスを埋めていく形で補完していくという形。
正直、このクライマックス推理が一番好きですね。
このシーンで流れるBGMが、ダンガンロンパのOP曲で、これが本当にかっこいい。
最初にOPを見たときは、ホラーテイストで不安を煽られるような感じでしたが、逆にあと一歩のときに流れると、逆に気分が不思議と上がります。
また、最終話で、真の黒幕を追い詰めるときに、最後の最後でこの曲(BGM)が流れる演出は本当に鳥肌モノ。
あまりの神演出に震えました。
最後の最後での盛り上がりは本当によかったです。
黒幕の正体も正直意外すぎて、序盤に全然気にしていなかった伏線が回収されていくストーリー展開もよかったですし、次に誰が殺されるのか、誰が犯人なのか…がハラハラ感もたまりませんでした。
これは、私にとって、逆転裁判シリーズと並んで、記憶を消してもう一度楽しみたいゲームの筆頭です。(笑)