■ 魔法少女ノ魔女裁判

今年(2026年)の夏休み前に、Nintendo Switchで発売されたので、今年の夏休みはこれをやろうと決めていたのですが、ドハマりしてしまい、夏休みの前半に最後までやってしまいました。
それくらい面白かったです。
※ 以下「詳細」内は、ネタバレありです。
概要・ストーリー
物語の舞台は、絶海の孤島に存在する謎の「牢屋敷」。 目覚めるとそこに閉じ込められていた主人公の少女・エマを含む13人の少女たちは、世界に害をなす存在「魔女」の候補として囚人生活を強いられます。
そんな中、館内で殺人事件が発生。監視者のフクロウによって、囚人たちの中から殺人犯(魔女)を特定して処刑するための残酷な「魔女裁判」が幕を開けます。
「この中に、魔女になった少女がいる」
主な特徴・ゲームシステム
ジャンルとしては『ダンガンロンパ』や『逆転裁判』に近いデスゲーム・推理アドベンチャーの系譜を引き継いでいますが、最大の特徴は「登場人物が全員、固有の魔法を使える」点です。
「魔法」を織り交ぜたトリックの解明 物理的に再現不可能な殺人トリックに対し、「どのような魔法がどう使われたのか」をロジカルに解明していきます。
探索パートと裁判(議論)パート 事件発生後は館内を探索して手がかりを収集。その後の裁判パートでは、少女たちの証言や手に入れた証拠をもとに矛盾を突き崩し、犯人(魔女)を追い詰めていきます。
ストーリー重視の親切な設計 議論パートでアクション性の高いミニゲームなどを排し、純粋にテキストとロジック、ストーリーの展開に没頭できるテンポの良いつくりになっています。
▢ 良かった点
「逆転裁判」や「ダンガンロンパ」に比べると、絶望感やダーク感が強く、救いがあまりになさすぎて、泣きそうになりました。
唯一の回復シーンは、4人でいったピクニックのシーンでしょうか。
ただ、ちょっとした幸せな時間のシーンが来ても、それは次の絶望の伏線になっていて、落差がとんでもないです。
また、犠牲者や犯人も、特に後半になると全く読めず、裁判の途中までは犯人が誰かとか、黒幕は誰かといったところは全く予想できませんでした。
特に3章以降は、すべてが地獄でしたので…。
鬱ゲーと言っても過言ではないかなと。

特に印象が強いのが、魔女処刑時のこの処刑執行ですかね…。
長押しして自分の意志で処刑をすると意思表示しないといけない…というのが本当にしんどい。
そして、クリアした後の展開が衝撃的でした。
黒幕を倒しても、何の救いもなく、何の説明や種明かしもないまま、「えっ!? これで終わり…?」と思っていたら、まだそれは一周目の話で、そこからまさかのロールバック。
主人公が代わり、プレイヤーはキャラ知識などの前提知識がある状態で、また全然別の展開があった(展開になった)ので、ボリュームも予想の倍以上ありました。
(ダンガンロンパ2✕2はこういう感じになるのかなというイメージも湧きました)
なんならそちらが本編と言っても過言ではなかったですし、こっちのほうが主人公感がありましたので。
それにしても、こちらの主人公は、裁判前は毎回一番の容疑者として拘束されて、調査ができないまま、マイナス状態からの裁判スタートになるのがすごいです。
もはや拘束されて閉じ込められるのが、マイホーム並の安心感がありましたので。

そして、2周目最後の、全員の裏側を見れた時は感動しましたね。
「心の禁忌を踏み越え、私は必ず会いに行く。
ーー君たちを救いに。」
正直、設定も含めてかなりしっかりしていて、ストーリーも引き込まれてるものであったため、本当に面白かったと思います。

もちろん、最後の展開が熱かったですが、どの章の話・展開が好きだったか…というと、やはり第3話と第2章第4話でしょうか。
特に第3話の処刑シーンは、涙なしには見れませんので…。
「見せつけてやれましたよね?
私たちは友達だって。
ずっと、仲良しだって!」
橘シェリーが個人的に好きすぎました。
ちなみに、BGMも本当によかったです。
特に、第2章第4話で裁判後に図書館に行ったところの各メンバーのシーンのところでは、この曲「救いを求めるヒトの詩」がBGMとして流れていて、涙が出ちゃいましたね。
雰囲気や流れにぴったりで、それでいて切ない感じが流れていて、そしてこれから過去に戻ろうとするヒロの決意にはこの曲が本当に最高でした。
▢ 微妙だった点
プレーしていて微妙だった点ですが…
まず、ゲームが結構頻繁にエラーで落ちたこと。

Nintendo Switchで私があまりゲームを遊びたいと思わない理由の一つがこれですね。
Nintendo Switch用に開発されたゲームだといいんですが、他機種(SteamやPSなど)からの移植ゲームの場合、最適化が不十分なのか、Nintendo Switchのスペックでは足りていないのか…原因は分かりませんが、多い気がします。
あと、たまに発生したのですが、画面がおかしくなる現象。

裁判中のセリフの文字が画面外に出てしまって読めない(読みにくい)ので、本当に面倒です。
発生したら再起動するしか無いですが、裁判中はセーブやロードのタイミングが限られているので、ウザすぎます。
もうちょっと何とかしてほしかったですね。
あと、あえて言うとすれば、二周目は犯人が読みやすいというところですかね。
一周目は被害者の人が二周目では基本的に加害者になるので、誰が殺される側で誰が殺す側なのかがある程度予想がついてしまうというところですね。
メタ的な推理ができてしまうところが多い点が、ちょっと勿体ないなという展開ではありました。
それでも、その予想を超えてくる部分はあったので、そのマイナス面を含めても十分に面白かったというのはありますね。
▢ 気になった点
気になった点といえば、エンドロール後のゴクチョーの一幕。
これは続編があるのでは? もしくは別の世界線の存在を示唆しているのでは?
…と思える内容でした。
これは次への伏線となりそうな感じですね。
▢ 総括
正直なところ、かなり良かった点が多く、久々にドハマりしたADVゲームでした。
逆転裁判やダンガンロンパなどと比べても全然遜色はないかなと思いましたね。
- 最初のスタッフロールが流れるまでの展開は、救いがなさすぎたし、ストーリーの謎が解けていないまま終わったが、まだ全然前半だった
- 魔法「死に戻り」を使ったストーリー展開が秀逸すぎた
- 主人公交代+全く異なる事件・展開により先が読めない展開がよかった(特に1周目で判明した黒幕がいきなり消えるという展開は…)
- ずっと持っている理由が分からないアイテムがあったが、後で何でこのアイテムだけ最初から最後まで一覧にあったかの理由がわかるのも面白い
- メインとなる13人の登場人物が全員深堀り+活躍をするため、捨てキャラが全く居なかった
- 泣けるストーリーが多かった
- 最後の展開はかなり熱かった
- あれだけ絶望的な状況が続いて取り返しのつかない状態になっていたのに、終わってみればハッピーエンドだった
- 血の描写が蝶🦋で表現されているのが世界観とあっていてうまい(ただし、蝶🦋になっていない=偽物の血というのもわかってしまいますが…)
- 橘シェリーがかっこよすぎ
今年プレーしたゲームの中で、間違いなく最上位に入るゲームになりました。
…というか、3500円(DL版は2600円)でこのボリュームとクオリティですので…。
そして、記憶を消してもう一度やりたいゲームがまた増えちゃいました。